Category Archives: ひとりごと

登山道のステップ切り

2013/06/07

穏やかに晴れた今日、男性群は薬師峠のステップ切りに出掛けました。

 

残雪の多いこの時期は、薬師峠キャンプ場の管理棟上部を直登する形で、ステップ切りして有ります。

 

ステップ切りとは、残雪の急登を少しでも歩き安くする為、階段状にスコップを入れる事です。道しるべとしても大いに役立ちます。

 

雪が消え始めると、薬師峠は通常の夏道を一般ルートとします。

 

 

峠上部の雪の階段

樹林帯の中を潜り抜け、階段造りに精を出す。

 

 

薬師平には、まだケルンが出ていません。それで・・

二代目、若 「おやじ、ここらた辺に立てようか・・」   若の父 「おぅ、ここに立ててくれ!」

 

 

だだっ広い薬師平は、二代目が打ち込んだ赤いペンキの角材を目印に、無事抜け切りましょう。

オープンカフェ ”薬師”

2013/06/06

小屋の内、外、が片付き、山開き準備万端相整いました。

 

今日は、高曇りの日と成り、午後2時頃には雨が降り始め、その雨がパラパラと音を立てて、霰に変わりました。

10数分の事でしたが、辺りは白くなり、気温も9度と急に下がり、肌寒くなりました。

 

今朝5時の気温 6度  南微風  曇り

午前10時の気温 16度

午後2時の気温 9度(霰が降る)

 

 

展望オープンカフェ”薬師” セット完了!

ペンキも塗り直し、きれいに並べ、お客さん待ちスタンバイOK!!

あはは、おほほ、と賑やかな笑い声が待ち遠しいわね・・(*^^)v

 

っと、思った矢先

霰が降り、周りがあっという間に白くなりました。 シャットアウトカフェ”薬師”‥‥(-"-)

 

♪おーさむ、こさむ、空から霰が降って来た♪

小屋開け3日目

2013/06/05

小屋を開けてから三日目。晴れの日が続いてます。

朝は、4℃   日中は、15℃   夜は、8℃

 

残雪の状況が少しづつ分かって来ました。

まず、稜線の雪は殆ど消えて夏道ですが、平らな所や、吹き溜まり箇所は、とても多いです。

 

(今回の小屋開けには、ヘリで入山したため、折立からの登山道状況は、残念ながらまだ把握していません。)

 

小屋から見える範囲の登山道状況を写真でお見せします。

 

 

分岐点としての重要な小屋。太郎平小屋(2013.6.3 ヘリ上空より)

太郎小屋周辺。 右下は折立方面。左中央は薬師岳方面。どちらも雪上歩きですね。

 

有峰湖を眼下に、ザクザクと心地良い響きで雪を蹴る。

山荘から見える範囲の、三角点から太郎へ向かう登山道。殆ど雪道です。

 

薬師平方面。ケルンが埋まって見えません。

薬師平は、雪で真っ平。写真下の雪面を必死に直登したら、山荘への稜線に辿り着きます。あとは雪無しです。ガンバ!

 

小屋手前に、毎年有る雪の壁は、今年は全く有りません。

稜線に出たら、8分程で小屋に到着。今年は雪の大谷薬師版は有りません。ホントに少ないです。

 

槍、穂高、鷲羽、三俣、雲の平。今年もオンパレード。

今年もこんな景色が待っています。是非見て下さい。

 

この時期に登山される方は、安全の為、アイゼンが必要です。

御心配な事は、山小屋にお問い合わせください。

 

ここ暫くは良い天気が続くみたいです。

6月8日(土)の薬師岳夏山開きも、今年は天気に恵まれそうです。ホッ!

2013.6.3. 小屋開け順調

2013/06/04

薬師岳山荘は、昨日6月3日朝、快晴の下、八か月振りに小屋を開けました。

 

小屋の周りの雪は昨年より少なく、玄関前の残雪処理もスムーズに運び、午前9時前には、スタッフ全員無事小屋入り出来ました。

 

残雪は少ないと思いましたが、小屋の中の湿気が前年より異常に多く、厳冬期には大雪だった事が伺えます。

 

一日明けた今日も、風は無く、晴れの暖かい日に成り、外仕事や、布団干し、外壁塗装、各部屋の風通しなど、仕事がはかどりそうです。今年も手伝いに来て下さった皆さんに、心より感謝しています。

 

今日から、薬師岳山荘現地より、山の情報を、生々しくお伝え出来る事を嬉しく思います。

殆ど薬師岳周辺の情報と成りますが、少しでも皆さんのお役に立てれば幸せです。

 

今シーズンも又、どうぞ宜しく、このブログを御支援下さい。

 

薬師岳山荘女将・堀井よし子

 

 

薬師に映える小屋。別名、薬師に禿げる小屋… (-“-)

青空に、薬師岳健在、塗装の禿げた小屋健在。小屋への第一歩(^.^)

無事に建っていただけでも有り難く思わねば・・(^_^)

 

 

外仕事、一服。気持ち良さそう (^’^)

玄関テラスの残雪が少なく、即日、通称モリタテーブルでお茶出来るなんて、夢みたい!

 

 

片付いた食堂で、美味しいお酒を酌み交わし、慌ただしい薬師の一日の疲れを労う。

今年の小屋開けスタッフのメンバー。皆さん頼もしい人ばかり。お疲れ様でした~ 乾杯!

 

 

お陰様で、畳も敷いて、乾いた布団を敷いて、気持ち良く寝る事が出来ました。

皆さん有難う御座いました。

2013・6・8 山 開く!

2013/05/23

2013年 6月8日(土)は、待ちに待った、”北アルプス薬師岳”の夏山開きです。

 

満水の湖面を輝かせてる有峰湖を眼下に望み、ゆったりした大きな山容を眺めながら、自分の持ってる力を信じ、そしてその力を出し切り、一歩一歩高度を上げて来た最終目的地には、素晴らしい眺望が待っています。

 

「あら~、槍が、穂高が・・」「あれっ、あそこに、白山が・・」「ぐるっと見渡して百名山が四つも目の前に・・」などなど、展望の素晴らしさに魅了される事間違い無し!(晴れていればです)

 

※ 残雪の多いこの時期は、少なくとも軽アイゼンが必要です。又、 雪目に成らない様にサングラスなどで目を保護する事も大事!

 

※ 天気次第では、冬に逆戻りする位寒くなります。山行中は、

 脱ぎ着を小まめにやり、くれぐれも身体を冷やさない様に心がけ ましょう。

 

この時期ならではの、紺碧に輝く空と、何処までも真っ白な残雪のコントラストを、静かな山域の中で、思う存分味わってみては如何ですか。

 

薬師岳開山祭に合わせて、薬師岳山荘は営業致しております。

又、山開き登頂記念の振る舞い酒を準備して、お待ちしています。

 

 

6月初旬の薬師岳の様子

下の真っ平な雪原は薬師平付近。

 

 

小屋直前の雪の壁

6月初旬は例年これくらいの残雪です。頂上アタックは、右の雪面を直登します。

 

 

アイゼンを持ってると安心です。特に下りの時など・・

薬師峠の登りは、小屋の者がステップを切り、登山者の安全確保に努めています。

 

折立から太郎までは比較的残雪は少な目ですが、その後は、オール残雪のきつい登りが続きます。

 

 

絶景が待ってる、美味しい酒が待ってる(?)

あの稜線まで、あとひと踏ん張り!

あの稜線に出たら、小屋まで10分。 ガンバ!

 

 

”稜線を抜ける風は気持ちいい・・” なんて言ってられません。

だって、とっても寒いんですもの!

稜線には残雪無し。薬師岳の山頂がはっきりと見える。

 

良い天気に恵まれる様に、祈るばかりです。