小屋を開けてから三日目。晴れの日が続いてます。
朝は、4℃ 日中は、15℃ 夜は、8℃
残雪の状況が少しづつ分かって来ました。
まず、稜線の雪は殆ど消えて夏道ですが、平らな所や、吹き溜まり箇所は、とても多いです。
(今回の小屋開けには、ヘリで入山したため、折立からの登山道状況は、残念ながらまだ把握していません。)
小屋から見える範囲の登山道状況を写真でお見せします。
分岐点としての重要な小屋。太郎平小屋(2013.6.3 ヘリ上空より)
有峰湖を眼下に、ザクザクと心地良い響きで雪を蹴る。
薬師平方面。ケルンが埋まって見えません。
小屋手前に、毎年有る雪の壁は、今年は全く有りません。
槍、穂高、鷲羽、三俣、雲の平。今年もオンパレード。
この時期に登山される方は、安全の為、アイゼンが必要です。
御心配な事は、山小屋にお問い合わせください。
ここ暫くは良い天気が続くみたいです。
6月8日(土)の薬師岳夏山開きも、今年は天気に恵まれそうです。ホッ!
薬師岳山荘は、昨日6月3日朝、快晴の下、八か月振りに小屋を開けました。
小屋の周りの雪は昨年より少なく、玄関前の残雪処理もスムーズに運び、午前9時前には、スタッフ全員無事小屋入り出来ました。
残雪は少ないと思いましたが、小屋の中の湿気が前年より異常に多く、厳冬期には大雪だった事が伺えます。
一日明けた今日も、風は無く、晴れの暖かい日に成り、外仕事や、布団干し、外壁塗装、各部屋の風通しなど、仕事がはかどりそうです。今年も手伝いに来て下さった皆さんに、心より感謝しています。
今日から、薬師岳山荘現地より、山の情報を、生々しくお伝え出来る事を嬉しく思います。
殆ど薬師岳周辺の情報と成りますが、少しでも皆さんのお役に立てれば幸せです。
今シーズンも又、どうぞ宜しく、このブログを御支援下さい。
薬師岳山荘女将・堀井よし子
薬師に映える小屋。別名、薬師に禿げる小屋… (-“-)
無事に建っていただけでも有り難く思わねば・・(^_^)
外仕事、一服。気持ち良さそう (^’^)
片付いた食堂で、美味しいお酒を酌み交わし、慌ただしい薬師の一日の疲れを労う。
お陰様で、畳も敷いて、乾いた布団を敷いて、気持ち良く寝る事が出来ました。
皆さん有難う御座いました。
2013年 6月8日(土)は、待ちに待った、”北アルプス薬師岳”の夏山開きです。
満水の湖面を輝かせてる有峰湖を眼下に望み、ゆったりした大きな山容を眺めながら、自分の持ってる力を信じ、そしてその力を出し切り、一歩一歩高度を上げて来た最終目的地には、素晴らしい眺望が待っています。
「あら~、槍が、穂高が・・」「あれっ、あそこに、白山が・・」「ぐるっと見渡して百名山が四つも目の前に・・」などなど、展望の素晴らしさに魅了される事間違い無し!(晴れていればです)
※ 残雪の多いこの時期は、少なくとも軽アイゼンが必要です。又、 雪目に成らない様にサングラスなどで目を保護する事も大事!
※ 天気次第では、冬に逆戻りする位寒くなります。山行中は、
脱ぎ着を小まめにやり、くれぐれも身体を冷やさない様に心がけ ましょう。
この時期ならではの、紺碧に輝く空と、何処までも真っ白な残雪のコントラストを、静かな山域の中で、思う存分味わってみては如何ですか。
薬師岳開山祭に合わせて、薬師岳山荘は営業致しております。
又、山開き登頂記念の振る舞い酒を準備して、お待ちしています。
6月初旬の薬師岳の様子
小屋直前の雪の壁
アイゼンを持ってると安心です。特に下りの時など・・
折立から太郎までは比較的残雪は少な目ですが、その後は、オール残雪のきつい登りが続きます。
絶景が待ってる、美味しい酒が待ってる(?)
あの稜線まで、あとひと踏ん張り!
”稜線を抜ける風は気持ちいい・・” なんて言ってられません。
だって、とっても寒いんですもの!
良い天気に恵まれる様に、祈るばかりです。