薬師岳山荘は薬師岳の山頂に近い稜線上に建っています。
プチ自慢に成るかも知れませんが、小屋から山頂まで上り約50分、下り約40分と、往復約1時間30分で行って来れます。
(プチ自慢№1)
したがって山頂での御来光登山は、朝御飯前に行って来れます。
文字通りの ”朝飯前”ってとこですね。
シーズン中の山小屋日記(ブログ)には、その日のおおよその天気情報を載せておりますが、そう言えば、日の出時間は記録していませんでした。
電話予約の際、「その日の御来光は何時でしょうかね?」と、聞かれる事がたまにあります。
おおよそも、だいたいも、たぶんもこぶんも有ったもんじゃ無い。
分からないのです。女将失格です。
天気情報と一緒に、日の出時間も書いておけば、昨年のデーターを見て、問い合わせに応えられるかもしれません。
そこで今シーズンから、日の出&日没の両時間を、載せようと思っています。
日の出は山頂で、夕日は小屋で、いちにちの始まりと、終わりを心置きなく満喫して頂ける様、背一杯お手伝いをいたします。
日の出時間帯の南稜線。小屋の食堂より。
次は夕日。山荘の何処からでも眺められる。プチ自慢№2
小屋とは全く関係ありませんが、
今朝、「朝陽が眩しすぎて眠れない!」と、ブラインドを閉め忘れた夫に文句を言うと、
「朝陽だと分かったら、起きろよ!」と言われてしまいました。
確かに(-_-;)
6月に山開きを迎えるにあたって、薬師岳、奥黒部方面の山小屋の打ち合わせ会が有りました。
久々に各小屋主の方達と会う事が出来、お互いの健康とシーズン中の小屋の繁栄を願いました。
小屋主が揃って顔を合わせる機会は、この様な会議の場所しかないでしょう。
と言う事で、今更ながらに去年の小屋情報を交換したり、最新の残雪情報を仕入れたりと、束の間の再会を命一杯有効に使い切りました。
「元気で今年も小屋入りして頑張ろうね」とは言いつつも、
「あと何年小屋に入れるやら・・」とか、
「いやぁ、もうそろそろ下(自宅)に詰めようかと・・」とか、
私よりも、云拾歳若いくせに、何と弱気な気持ち(-_-;)
でも実際、一年一年入下山が、きつく成って来ているのは確かです。
昔は時間を競って小屋入りしたものですが、最近は無理せず、コースタイムも気にせず、”夕方までには着けばいっかぁ・・”ってな具合に。
二代目の息子が太郎小屋まで迎えに来てくれる事も有り、荷物を持って行ってくれたりで、気付けば、甘えるばかりの、口ばかりの女将に成りつつあります。
山小屋業は、歳いって一番こたえる職業の一つかも。ガンバレ!
私も若い頃はこんなガッツが有りました。私に似たん?
今年はなるべく甘えない様にしましょ。夫にも・・
心身共に健康で在ります様に (^.^)
宿泊予約の電話が多く掛かって来るようになってきた今日この頃。
「ハイ、堀井です。」と応えると、電話の向こうで相手の方が一瞬戸惑われます。そろそろ、
「ハイ、薬師岳山荘の堀井です」と言う受けにしなくてはいけませんね。
薬師は初めての人や、ベテラン登山者で遠くから縦走して来る人。職場の行事で今年は薬師と言う人達。
そして多いのは〇〇山の会のグループ登山。もちろん旅行会社主催の登山ツアーも。
ファミリーから友人、単独、団体など、様々な形で御予約を頂いております。
中でもリベンジ登山と言う方達のお電話が結構有ります。
「昨年、太郎まで来たけど大雨でそっちまで行けなかった・・」とか、
「計画してた日が台風で中止した・・」とか。又残念な事に
「折立まで来たけど、土砂降りで、登るのを断念して帰った・・」などなど、
今年は再度チャレンジして、昨年の無念を晴らしたいと言う気持ちが、ヒシヒシと伝わって来るリベンジ予約の電話です。
思い起こせば、昨年は確かに雨の日と、台風の多いシーズンでした。
リベンジ予約の人達に。
「どうか、今年は良い天気に恵まれて、念願成就の薬師登山と成ります様に…」と。
♬私祈ってます♬
毎年満開のバラを見ずして小屋入りし、大変心残りでしたが、今年はいつもより10日以上も早く咲き始め、この分だと満開を見届けて心置きなく小屋開けが出来そうです。
ベルサイユ宮殿は在りませんが、ベルサイユの薔薇と呼んで見たくなる様なゴージャスなバラがものすごい勢いで一気に咲き始めました。
散歩コースにここを通る人は是非見て行って下さい。花に鼻を近付けて、どうぞ香りも楽しんで行って下さい。
そうすると薔薇たちはきっと喜んで、ますますいい気に成って咲き誇る事でしょう。
不思議な事にここを通る人は、知り合いでもないのに、庭先の私に挨拶をして行かれます。
「綺麗ですね(私じゃ有りません、薔薇の事です…)」
「手入れ大変ですね」とか、「見事ですね」とか、いろいろ・・
嬉しい事です。
薔薇に限らず、きれいな花を愛でると自然に声掛けしたくなりますね。
心がオープンに成り、口も自然とオープンするんでしょう。
我が家の庭は、薔薇の花が咲く今が一番の見どころです
いつもの散歩を今だけ、バラ巡りのコースにして見ては如何ですか。
彼方此方の庭先で、薔薇たちが美しい姿を見せびらかしていますよ。
ダイナミックなツル薔薇。
ジャスミンとツル薔薇のコラボ
ツル通しで張り合ってます。結果は「ジャスミン」の勝ち
不法侵入のツル薔薇
だけど、綺麗なのよね~(*^^)v
母と呼ぶ人はもういないけど、母と呼ばれる自分には二人の息子がいます。
人並みに母の日プレゼントを貰い、「あぁ、今年も貰えて良かった。あと何回貰えるかな・・」って、歳を重ねるに連れ、貰う事ばかり考える今日一日です。
知人の家を訪ねた今日の午後、カーネーションのミニ花束を持った若者が、車から降りて来て、近所に住む母親らしき人に手渡している光景を見ました。
照れくさそうに、ぶっきら棒に、無愛想に渡してる若者。
嬉しそうに、お礼の言葉を掛けようと近寄る母親。
全く他人の、母の日プレゼントセレモニーですが、見てて思わず嬉しくなりました。
私達に見られているので余計に無愛想に成り、さっさと車に乗り込んで去って行った若者。
見ないでいた方が良かったですね。母親ともっと話が出来たのに。悪かったです。ゴメン
一人暮らしの知人を夕食に誘いましたが、
「今日は母の日で、息子夫婦が訪ねて来るから家を空けれません。」と、断られました。
今日は久々の出会いが多かったみたいです。
出会って言葉を交わすなんて何よりのプレゼントです。
とは言え、本物のプレゼントも、もちろん頂きますわよ(*^^)v
「母の日」って、1年に2回あってもいいのに。春と秋とか…